出産したときの記録を自分と子供のためにも残そうと思います。覚えていることを全て書くので赤裸々すぎて恥ずかしいですが、とても素敵な体験だったので、その時思ったことなどをそのまま記します。
私の出産は逆子だったため、予定帝王切開でした。お腹を横に14cmくらい切るということで、この切る長さも赤ちゃんの大きさにもよるようです。私は37週5日で、大きさの予想は2,500g前後ということでした。
入院初日
手術の前日から入院して、手術の詳しい説明を夫と共に聞きました。手術のリスクや手術の流れ、傷跡のことなど丁寧に説明していただき安心することができました。
コロナ禍であったため、PCR検査を入院2日前と、入院当日の2回受けました。1回目は唾液を採取し病院に持っていき、2回目は鼻の粘膜を採取するものでした。2回目の検査は唾液か鼻かまだ未定と初めに言われていたので、食事制限もあり入院時間の少し前から取るのを止めていきました。
入院当日は病棟の説明、身支度、シャワー、手術の説明、剃毛、エコー2回、赤ちゃんの心音、書類の提出、夕飯等、意外に忙しかったです。夕飯の後の消灯が20時だったので、その後就寝でした。この日は特に緊張することなく、リラックスできていました。
手術日_当日の朝
朝から赤ちゃんの心音の確認(元気でよかった!)と、点滴が始まりました。この点滴が厄介で、、、私の血管はかなり細いらしくいつも失敗されているのですが、今回も例外ではなく2回失敗され3回目でようやく成功しました。この失敗が本当に痛くて痛くて、心が折れます。この時もかなり気持ちが落ち込んで、こんなことで落ち込んでいられない!と自分を奮い立たせましたが、本当に痛い。勘弁して欲しいです。。。
手術までになんとか心を落ち着かせ、元気を取り戻しました。
手術予定時間になり歩いて手術室に向かいます。ナースステーションで夫に会い一緒に手術室まで行きました。手術室の入り口がドラマで見るようなシルバーの大きな自動ドアで一気に現実味を帯び緊張しました。そして急にいよいよ会う赤ちゃんのことが頭をよぎり、涙が出そうになって堪えるのが必死で、自動ドアの前でバイバイする夫のことを振り返ることができませんでした。ドアの内側にいた看護師さん?に名前などの確認をされ、いよいよ手術台へ。手術台の天井には、これまたドラマでよく見るあのたくさんの丸いライトがついた照明がありました。帝王切開というと少し身近?(軽い手術のよう?)な感じがしていましたが、本当の「手術」なんだなということを実感させられます。
いよいよ手術!
手術室には10人くらいは人がいたんじゃないかな?というほどたくさんの人が準備をしてくれていました。代わる代わる自己紹介をしていただき、この時点で赤ちゃんに会うことを想像すると涙が止まりませんでした。今までの不安な気持ち(赤ちゃんが無事に生まれてくれるか)や、想像していた赤ちゃんが実際に生まれてくることを考えると感無量です。手術台に横になるとすぐに心電図などを体に貼られて(もはや何をされているとかわかりませんでした)、自分の手は動かせなくなっていたので、私の頭のところにスタンバイしてくれる看護師さんが度々涙を拭いてくれました。
背中の麻酔は2種類(硬膜外麻酔と硬膜くも膜下麻酔)で2回注射をします。背中を丸めて注射するのですがこれもかなり怖くて緊張しました。背中を丸めるというだけで痛そうな気がするし、かなり奥まで入れられているような、押されているような感じがあります。もう2度と刺されたくないなと思いました。無事に2本の注射が終わり、執刀医の先生(前日に手術の説明をしてくれた先生)が挨拶に来てくれ、世間話をして緊張を解してくれました。その後何度も麻酔の効きを確認しました。麻酔をするとすぐに足がポカポカして、体の上部と下部でアイスノン?みたいなものを当て冷たさを感じるかどうかをチェックしていきます。
いよいよ手術開始!先生達が色々お腹を切る場所についてお話している気がしました。顔と体の間に幕が垂れているので、自分の体の状況は見ることはできず声だけが聞こえます。事前にyoutubeで「帝王切開の研修」みたいなものを見ていて、かなりリアルな感じで想像できていたのですが、それよりも少し時間がかかっている感じがしました。切られている時は何も感じなかったので安心し、私にできることは深呼吸をしてリラックスして最後の最後まで赤ちゃんに新鮮な酸素を送ることかなと思い、ひたすらゆっくりと深呼吸をしていました。
「赤ちゃんを取り出す時に押される感じがありますよ」と言われていたので、そこは覚悟をしていたのですが、大丈夫でした。
赤ちゃんと感動の対面!やっと会えました!
少しするとみなさんが「おめでとうございます!」と口々に言ってくれて、するとすぐに「ウェーン!ウェーン!ウェーン!」と本当に元気な声が聞こえて、私は嬉しすぎて大号泣です。
帝王切開だとすぐに泣いてくれないかもしれないと思っていたので、元気な声がずっと聞こえていて安心しました。その時に、「オギャー!」じゃないな、「ウェーン!」だなと思っていました。
頭のところに立っていてくれた看護師さん?が、「小児科の先生が見てくれたらすぐに来ますからね。」と言ってくれて大号泣しながら待ちました。
助産師さんが抱っこして連れてきてくれた時に、タオルは見えるし、抱っこの格好をしているけど、抱えているものが見えなかったし、その抱っこのシルエットがあまりにも小さすぎる気がして、これは赤ちゃんじゃないかなと思っていたら、やっぱり抱っこしていたのは私の赤ちゃんで、思っていたよりもちっちゃくてめちゃくちゃ可愛かったです!!!しわくちゃの赤ちゃんを想像していたのに、シワなんて一つもなくてとても穏やかで綺麗なお顔の赤ちゃんでした(いきなり親バカになりましたw)。今思えば帝王切開だったからシワがなかったのかな?
スヤスヤ眠っている赤ちゃんを少し触り、涙が止まらなくて「可愛いね」「ありがとう」としか言えなかったのですが、看護師さん?助産師さん?が私のほっぺに赤ちゃんを当ててくれて、温かくて、そんなに肉がついていない感じを感じて(赤ちゃんのおでこだったのかな?)、今までにないくらいの幸せを感じました。
「異常はないですか?」と聞いたら「ないですよー。」と言ってもらい、今までの不安からやっと解放されました。もちろん何かあっても全て受け入れようとは思っていましたが、何が起こるかわからない不安が常にありました。
その後、赤ちゃんは連れて行かれたのですが、私は幸せすぎて、赤ちゃんが無事ならもう私のお腹はどうなってもいいと思っていました。
すぐに麻酔科の先生が「少し眠くなるお薬を入れますね」と言ったので、既に赤ちゃんのことが気になり、「どのくらい寝ますか?」と聞いたら、「声をかけたらすぐに目覚めるくらいですよ」と言われ、そのくらいならと思い、お願いしました。
次に目覚めた時には、スタッフが3人になっていて手術は終了したようでした。目覚めた時にも嬉しさが込み上げてきて、興奮して何か一人でベラベラ喋ってしまいましたが、ふと我に戻り急に大人しくしていましたw
手術台から自分のベッドに移してもらい、手術室から病室に移動します。
夫が待ってくれているんだなーと思い、必死で涙を抑えました。ナースステーションのところで夫が待ってくれていて「ありがとう」と言ってくれました。夫は私が赤ちゃんと対面した後に、赤ちゃんと会えているので、その感想を聞いたりしました。
他は覚えていないのですが、いつの間にかビデオを撮ってくれていたので、何を喋ったかは後で見返そうと思います。
続く・・・