病室に戻ってもまだ麻酔は効いていて特に痛くはありませんでした。実は、この病室での記憶はうる覚えなので、覚えていることだけを記します。
術後すぐの過ごし方
下半身の感覚はなく動くことはできませんでした。開腹した箇所は何かで覆われていて触ることはできず、下の世話も看護師さんがやってくださいました。
看護師さんは何度か来てくれて、点滴(貧血用の鉄剤、抗生剤、子宮収縮剤など)を交換したり、血圧測定、体温測定、尿の処理等していただきました。
私は麻酔が切れる前にこの体験を伝えておこうと家族に電話したり、テレビ電話したりしていました。
その間に、フットマッサージャーを装着した脚の足首を動かしたりしていました。手術後は血栓ができやすいため装着していたのですが、それでも少し不安だったり早めに動き出す方が回復も早いと聞いていたので、少しでも早く回復したいという気持ちから動かしていました。後で先生に聞いたら、そのためにフットマッサージャーを着けているから無理はしなくてもいいということでした。私の場合は麻酔が切れかけてきてから痛くなるまでの間にしていたので、特に無理はしていなかったので良しとしました。
麻酔が切れてから…
術後3-4時間くらいでだんだん麻酔が切れてきて、脚の感覚が少しずつ戻ってきました。5時間後くらいに手が冷たくなってきて熱が出てきたのかなと思っていました。でも6時間後くらいでまた手が温かくなってきて、全身がだるくなってきたので背中の点滴に繋がっている痛み止めのボタンを押したら楽になりました。この頃にテレビ電話をしていたのですが、喋っているのもかなりキツかったです。ここからは痛みとの戦いです。
夕方、体温が38.6℃になり氷枕を持ってきてもらいました。うがいもさせてもらい、少し喉が潤いました。お腹は常に空いていて、グーグーなっていました。
子宮収縮の点滴を入れると生理痛よりもかなり痛い感覚があり、キツかったです。この後も何回か点滴をしたのですが、毎回恐怖でした。。。
麻酔が切れると辛くなってきて、1cm動くことも億劫で、かなり気合を入れて少し動くことをしていました。例えば、少し体勢を変えたいとか、リクライニングベッドのリモコンを使いたいとか、布団を動かしたいとか。ほぼ動けなかったので、その1cmのために諦めたりしていました。
痛い部位ベスト3位!
特に痛かったのは、お腹と肩、ふくらはぎです。
お腹は体の中心にあるだけあって、何をするにも腹筋は使うんだなと改めて感じました。脚を動かすことができなくなりました。
肩は、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、破裂してしまうのではないかという痛さでした。肩が痛くなるかもとは聞いていたのですが、その痛さは予想を超えていたので、何か手術や麻酔で問題があって、本当に破裂してしまうのではと心配になりナースコールしました。でも看護師さんは冷静で、「あー肩が痛いんですかー。」と言われたことしか覚えていません。特に大した問題ではないような対応でした。。。特に薬を飲んだ記憶もないし、点滴を変えた?かもしれませんが、記憶にありません。
ふくらはぎのむくみがひどい感覚があってとにかく痛かったので、膝を立てたり、クッションをもらって脚を上げたりしたのですが、クッションがずれてしまって脚が下がってしまったりした時に、起き上がることはできないので、脚だけでクッションの位置を変えたかったのですが、上手くいかず、よくわかりませんが考えている時間の方が長かった気がします。。。想像を絶する痛さ!
体が全然動かせないのでこれもかなりキツく、お尻とか背中が痛くてナースコールをして体の向きを変えてもらったりしていました。体の向きを変える時にも少し力が入ったり、動くだけでも激痛!!
発熱と赤ちゃん情報
夜になり、とにかく暑くて汗びっしょりになったので看護師さんが来てくれたタイミングでエアコンを強にしてもらいました。布団もかけてくれるのですが、全く必要なかったです。熱は38.2℃。熱が続いたらコロナの関係で赤ちゃんに会えないかもしれないと思い確認すると、次の日に熱が下がっていれば大丈夫とのことでした。この時におっぱいマッサージを教えてもらい、片乳5分くらいやるといいとのことでした。
あと、初めての赤ちゃん情報!ミルクを10ccくらい飲んだけど吐いちゃったらしい。かわいい!!
大問題発生!!!
もう2つ、私にとって大問題が起こりました!!!
痛かったら自分でボタンを押して注入する痛み止めがあるのですが、そのボタンが壊れた!!!!!
ボタンを押したら押したまま戻らなくなり、痛み止めが注入される感覚(ボタンを押すと冷たいものが背中に入った感覚があります)も無くなってしまったのです!そしてとにかく痛い、辛い。
すぐにナースコールをしたのですが、看護師さんも直し方がわからず、、、別の看護師さんにやり方を聞いてきてくれてボタンはなんとか直してくれたのですが、また押すと押されたまま戻らない。。。痛み止めも注入されていない。。。他の看護師さんも来てくれて見てくれたのですが直らず、そのまま去っていってしまいました。。。
えー!!!私の痛みはどうなるのー?!!他に痛み止めはないんですかー?!別のボタンに変えることはできないんですかー?!って思いました。。。
もう1つの問題は点滴の鍼が上手く刺さっていないかも!鍼を刺し直すと言われ、絶望・・・。
点滴交換の際に点滴が上手く入っていかず、痛くて腕が腫れてしまいました。何度も圧を加えて点滴を流すように試みてくれているのですが、これもまた相当痛い!!
鍼を刺し直すと言われたのですが、いつも失敗するので失敗が目に見えていたし、手術前の朝も2回失敗されていてかなり痛かったので、この激痛の中注射の失敗の痛みまでは耐えられないと思い、鍼の刺し直しは勘弁してもらいました。何とか無理やり点滴の交換してくれました。
しかし、この時の痛み止めの点滴は全く効かずお腹が熱く痛い、体も動かない、息も浅くなり、便秘の時のような痛みもある。とにかくキツイ。。。。。
別の痛み止めをお願いしたのですが、すぐには違う薬を入れることはできないとのことで、必死に痛みと戦っていました。夜はいつ明けるんだ??と思うほど長かったです。
快方へ・・・
この時にインスタで帝王切開で出産された方の記録があったことを思い出し、検索して見てみると、”痛みのピークは当日”だと書いてあったので、少しホッとし信じようと思いました。この情報は本当にありがたかったです。夜は絶望しているので次の日はもっと痛くなるんじゃないかと思っていて、人によるのかもしれないけど当日が一番辛いなら、明日もう少し楽になるならと思えたことは精神的に支えになりました。
数時間後になぜか痛み止めのボタンがカチッと直り、恐る恐る再度押してみたら、直ってるー!!!!すごく嬉しかったのを覚えています。
その後に点滴をまた別の痛み止めに変えてくれて、そしたらそれに眠くなる成分も入っていたらしくいつの間にか眠っていました。2つの痛み止めが効き本当に良かったです。
長い長い夜が過ぎ、無事に次の日の朝を迎えました。ありがとうございます!!!