呼吸が大事なのは当たり前。
でも呼吸は寝ている時も起きている時も知らず知らず行っています。
ヨガをする時、瞑想する時、運動する時、ストレッチする時、緊張している時など
呼吸を意識することは少ないのではないでしょうか?
呼吸はなぜ大切で、どのように行ったら良いのか、アロマとどう関係があるのか
ご紹介します。
- なぜ呼吸は大事?
- どのように呼吸するのが正解?
- 呼吸法
- 呼吸とアロマの関係は?
- 呼吸におすすめのエッセンシャルオイル
なぜ呼吸は大事?
「なぜ呼吸をするのか?」
それは酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を体外に出すためです。
では「なぜ酸素が必要なのか?」
それは細胞内にあるミトコンドリアが酸素を取り込み、ブドウ糖、脂肪、タンパク質などを分解して
ATPというエネルギー源に交換するためです。
ミトコンドリアはエネルギー産生にとても重要な役割を果たしており、
老化や生活習慣病の発症にも大きく関わっていることがわかっています。
どのように呼吸をするのが正解?
呼吸には口呼吸と鼻呼吸があります。
私たちは日常どちらで呼吸をするのかあまり意識したことがないかもしれません。
上述のように、ヨガや運動、ストレッチなどするときに意識するくらいではないでしょうか?
口呼吸の場合、口から入った空気はなんの障害物もなく、簡単に体内に取り込まれます。
一方、鼻呼吸の場合、鼻から入った空気は外界からの異物除去や冷たい乾いた空気を温めて、湿気を加え
肺を痛めないような経路を通ることになります。
「口呼吸は万病のもと」とも言われます。
なるべく鼻呼吸をするのが望ましいでしょう。
健康的な呼吸法
呼吸を意識して行う時、どのように呼吸をするべきなのか。
「リラックスする呼吸法(深呼吸)」
- 自律神経バランスを整える効果が上がり、循環器系、胃腸などの内臓ホルモンの分泌、免疫力アップなどの健康状態が維持される
- 普段膨らまない肺胞に酸素が入り、酸素と二酸化炭素の交換が活発になり、頭がすっきりする
- 横隔膜の上下運動により、腸の蠕動運動や血液循環が活発になる などなど
「集中力を高める呼吸法」
丹田という下腹部に意識的に力を入れて呼吸する
自然に下半身に力が入り、上半身はリラックスした状態になる
- 頭が平静になり、心身が安定して頭寒足熱、上虚下実の構えになると言われている
- ヨガや座禅で気持ちが集中できる
「リズム運動と呼吸」
- ある一定の運動(歩行や水泳など)によりセロトニン神経が活性化される
- 血圧、消化、体温、痛み等の生理機能に深く関わり、人間の精神面に大きく影響する
呼吸とアロマの関係は?
アロマテラピーとはそもそも植物の香りを嗅いで、リラックスしたり気分を上げたり、心を安定させるものだと思います。
そのときに何をしているのかといえば、鼻から息をゆっくりと大きく吸っているのです。
アロマテラピーをする上で欠かせないものは、鼻から呼吸をすることなのです。
香りによる効果と深呼吸の効果、相乗効果があったのです。
自律神経活動に対するクラリセージとラベンダー吸入の影響をを調べた論文
・クラリセージとラベンダーではアーモンドオイル(無臭)に比べて呼吸数の減少量が有意に大きいことが明らかになった
・クラリセージは他の2群に比べ、収縮期血圧が、ラベンダーより拡張期血圧が有意に減少した。
Seol GH, et al.(2013) Randomized controlled trial for Salvia sclera or Lavandula anguvstifolia: Diffelential effects on blood pressure in female patients with urinary incontinence undergoing urodynamic examination.
深呼吸のみでも様々な効果が期待できるが、エッセンシャルオイルと組み合わせることにより、計り知れない効果が期待できそうだといえます。
エッセンシャルオイルはまだ未解明なことが多いため、少しずつ研究が行われ効果が明らかになってきていますが、深呼吸をするときにエッセンシャルオイルの吸入を取り入れることは深呼吸の手助けとなるとともに、心身ともに充実するといえそうです。
呼吸におすすめのエッセンシャルオイル
どのような呼吸をするかによりおすすめのエッセンシャルオイルは異なりますが、個人的におすすめの実践済みエッセンシャルオイルの一部をご紹介します。
しかし、一番のおすすめはそのときに自分が好きだと思った香りを嗅いで呼吸することです。
- 深呼吸するとき・・・ラベンダー、ネロリ
- 集中力を高めるとき・・・サイプレス、サンダルウッド、ペパーミント
- 運動するとき・・・グレープフルーツ、ペパーミント
一日ほんの数分でもいいので、深く呼吸することを意識してみましょう。